【初めての杖】杖はどっちに持つ?右?左?それとも・・・

リハビリ


突然ですが・・・。

「なぞなぞ」です。

『朝は4本足、昼は2本足、夕は3本足、

      この生き物はなんでしょう?』

こんにちは、「メロー」です。

理学療法士として病院に勤務し、

日々患者様のリハビリ診療を行っています。

突然の「なぞなぞ」で申し訳ありません。

さあ、答えです。


答えは、『人間』です。


朝は、赤ちゃんの時期を表し、

ハイハイする赤ちゃんは4本足。


昼は、成長した時期を表し、

2本足で歩くようになる。


夕は、老人の時期を表し、

杖をついて歩くため3本足となる。


一日を人間の一生に例えた、

有名な「スフィンクスのなぞかけ」です。


人の生涯をうまく表現しているような

「なぞかけ」。


しかし、

3本足になるのは、

なにも高齢になってからだけ

とは限りません。


階段を踏み外して足をひねった。

以前ケガした足が少し痛くなった。

骨折などの大きなケガによって

松葉杖が必要になった。


人生において3本足を経験する方は、

少なからずいらっしゃるでしょう。


では、その必要になった杖!

どっちに持てばいいのでしょうか?


右?左?

それとも・・・?

そこで今回は、

杖をつく時、

どちらに持ったらいいのか?

少しだけご説明したいと思います。


こんな方に読んでほしいです。
  • 初めて杖をつくことに挑戦しようと思う方。
  • 映画やテレビドラマを見て、杖をどちらに持つか学んだ方。
  • ケガや足の痛みがあり、杖をつくように言われたけど、どっちに持ってつけばいいか今一つわからない方。



1.ケガをした時、杖はどっちに持つの?


足をケガをした時、

もしくは、

なんらかの理由で足が痛くなった時、

杖はどちらに持ったらいいのでしょうか?

結論から言うと、

『ケガをしていない側

     (足が痛い側と反対)』

に持ちます。


アクション映画やテレビドラマ。

ケガをした主人公。

まだ十分に回復していない状態でも、

主人公として大活躍。

ふと見ていると

あれれ???

杖を『ケガをしている側』

に持って歩いています。

いや、

場合によっては走っています^_^;


しかし、

私のようなリハビリの専門家からすると

すごく違和感を覚えます。

なぜなら、

杖をケガした側についてしまうと

歩きにくくなってしまう

からです。

通常、人は歩く時

「右足を前に出す時は、左手を前に」

「左足を前に出す時は、右手を前に」

というように手足が逆に動きます。




しかし、

ケガをした側に杖を持ってしまうと、

足と手が同時に前に出てしまう。

つまり、

「右足と右手」、「左足と左手」

というように、

まるで古いロボットのような

歩き方になってしまいます。

もし、お時間があったら、

同じ側の足と手を

同時に前に出して歩いてみてください。

古いロボットのように

なんだか

ぎこちなくなってしまいませんか?

とは言っても、

ケガなどで足を痛めた際、

ご自身でどちら側に杖をつくのか

考える余裕はないでしょう。

そのような時に、

私のようなリハビリの専門家がいます。

足を痛めて病院などに行かれた際、

理学療法士など

リハビリの専門家に

声をかけてみてください。

リハビリを担当している人

でなくても大丈夫です。

きっと優しく教えてくれると思いますよ。



2.ケガなどをしていない場合は?


杖をつくのは、

何もケガをしたり

足が痛くなったりする場合

だけとは限りません。

若い頃と比較して、

歩く時もしくは歩いた後に

疲れを感じるようになった。

長距離を歩く時は、杖があった方が楽だ。

山登りなど、

状況によっては杖があった方が楽だ。

などなど。

杖をついた方がいい場面は、

ケガや足の痛みがなくても

少なからずあるのではないでしょうか。

そんな時、

杖はどちらに持てばいいのでしょう?

答えは、

『どちらでもいい!』

です。

持ちやすい側に

持っていただいていいと思います。


とにかく、楽に歩くことが目的なので

左右どちらかに杖を持ってみて

しっくりくる側

もしくは、

楽に歩けると感じる側

に持ってついてみてください。

杖を持つ(つく)ことに抵抗がある方も

いらっしゃると思いますが、

最近はデザインなど

ちょっとおしゃれな杖が販売されています。

また、運動を行う際に

あえて杖を用いることもあるくらいです。


まずは、

安全に楽に歩く

ことが大切です。

杖の必要性を少しでも感じられた方が

いらっしゃるのであれば、

ちょっとだけ挑戦してみてはどうでしょう。

使ってみると

「思った以上に楽に歩けた」

とおっしゃる方もいらっしゃいますよ。


3.まとめ

今回は、

杖をつく際、

「杖を、左右どちら側に持ったらいいか」

についてご説明させていただきました。

杖をつく機会は、

老若男女、

ケガや足の痛みがある人もない人も

少なからず経験する可能性があります。

特にケガや足に痛みがある場合、

杖の持ち方(つき方)しだいでは、

杖をつくことによって

更に足を痛めてしまう

ことにも繋がりかねません。

まず、

ケガまたは足の痛みがある時は、

「杖を持つ(つく)のは

ケガや痛みのない側。」

ケガなどをしていない場合、

つまり、

楽に歩くことを目的にしているのであれば、

「杖を持ちやすい

   (つきやすい)側。」

「持つこと(つくこと)によって

          楽に歩ける側。」

に持っていただいたらいいでしょう。

とにかく

杖を持つこと(つくこと)によって

楽に歩ける。

歩きやすくなる。

このことを

ひとつの指標にして頂ければと思います。

もし、迷ったら

ケガまたは足の痛みがある時は、

理学療法士のようなリハビリの専門家に。

楽に歩くことを目的にしているのであれば、

実際に杖を使用されている

杖使用の先輩に

お話しを伺ってみてはどうでしょう。

きっと、

いいアドバイスを頂けると思いますよ。


最後まで読んでいただき

ありがとうございました。


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