【超簡単】車いすのブレーキを掛けやすくする方法

リハビリ
患者様
患者様

最近、車いすのブレーキば掛ける時、気合いば入れんと掛けられんようになったとたい。

あっはははは(^o^)


以前、リハビリ診療を

担当させていただいていた患者様。

今回は、定期受診のために

ご家族と来院されたとのこと。

廊下で私の姿が見つけられ

お声掛けいただきました。

メロー
メロー

「気合いを入れる」???

それってどういうことですか?

患者様
患者様

気合い入れて手に力ば入れんと、ブレーキが掛けられんとたい。

あっはははは(^o^)


屈託のない笑顔と笑い声。

お会いするといつも癒されます。

しかし、これは放っておけません。

ご家族にもお聞きすると、


ご家族
ご家族

ブレーキを掛けられないわけではないんですけど、以前より力を入れてるように感じます。歳をとってきて、少しずつ体力が落ちてきたことが関係あると思うんですけど・・・。


とのこと・・・。


車いすから立ち上がったり

座って作業をする時など、

安全を確保するために

ブレーキを掛けて

車いすを固定することが必要です。


しかし、

今回の事例のように

難なく掛けられていたブレーキが、

年齢を重ね体力が衰えることにより

少しずつ重たく感じるようになる。

このような方は少なくありません。


このまま放っておくと

車いすのブレーキが

掛けにくいだけでなく

最悪の場合、

転倒などの大きな事故に

繋がりかねません。


そこで今回は、

車いすのブレーキを

少ない力で掛けやすくする

チョー簡単な方法 について

ご紹介したいと思います。


使用するのは

『ラップの芯』です。


最後まで読んでいただけたら

嬉しいです。


こんな方に読んでいただきたいです
  • 車いすのブレーキが掛けにくくなったと感じられている方。
  • 車いすのブレーキに手が届きにくくなったと感じられている方。
  • 簡単に車いすのブレーキを掛けやすくしたい方。



個人情報保護の観点から、患者様の詳細情報については、記載を控えさせていただきます。


1.車いすのブレーキが掛けにくくなる原因


ブレーキが掛けにくくなる原因。

大きく分けると、

次の三つが考えられます。


車いすのブレーキが掛けにくくなる原因
  • 新たな病気やケガ
  • 車いすのブレーキの不具合
  • 体力の衰え


まず疑わなければならないのは、

「新たな病気やケガ」です。



気がつかないうちに

軽い病気やケガを患い、

腕に力が入りにくくなることで

ブレーキが掛けづらくなる。

この可能性は少なからずあります。


厄介なのは「気がつかないうちに」

というところです。

場合によっては、

命にかかわる可能性もあります。


そのため、

ブレーキが掛けにくくなった時は、

まず「病気やケガ」を疑って

かかりつけの病院を

受診してみてください。

結果的に何もなければ、

それはそれで安心に繋がります。


次に疑われるのが、

ブレーキの緩みなどの

「ブレーキ自体の不具合」です。

この場合は、

車いすの専門業者に

対応をお願いすることが

必要でしょう。



ブレーキの調整は、

それほど難しい作業では

ありません。

しかし、

ブレーキは

安全に直接かかわる部分です。

また、

修理が必要な場合もあります。


そのため、

専門業者に対応していただくことが、

安心に繋がります。


最後に考えられるのは、

今回の事例のような

「体力の衰え」です。



人はだれしも

年齢を重なることにより、

身体の機能の衰えを

経験するものです。

特に体力や筋力の衰えは、

日常生活の活動に

少なからず影響を及ぼします。


今回の患者様にとって、

車いすのブレーキを掛けることは

まさに日常生活の活動の一部。

加齢による体力や筋力の衰えが、

少しずつ影響を及ぼしたのでしょう。


では、

この体力の衰えによって起こる

ブレーキが掛けにくくなる状況。

これを解消するには

どうしたらいいのでしょうか。


そのチョー簡単な方法を

次の項でご紹介します。


2.車いすのブレーキを掛けやすくするチョー簡単な方法


ブレーキを掛けやすくする方法。

それは、

「ブレーキの柄を延長する」

ことです。


車いすのブレーキは

ブレーキレバーを後方に引く

または前方に押すことで

掛けることが出来ます。

いわゆる「てこの原理」を

利用しているのです。


出典:車椅子の正しい使い方-株式会社 松永製作所


また、

「ブレーキの柄」は通常、

車椅子に座った状態で

自然に手を伸ばして届くものが

設置されています。


※車いすのブレーキ
出典:日進医療器 車いす・福祉用具総合カタログ Vol_18 より一部改変


「てこの原理」を利用している

車いすのブレーキ。

この「てこの原理」では、

支点と力点の距離が遠いほど

少ない力で作業をすることが出来ます。


※てこの原理


車いすのブレーキも同様に、

ブレーキレバーの柄を延長し

支点と力点の距離を

延ばすことが出来れば、

少ない力でブレーキを掛けることが

出来るようになるのです。


では、

ブレーキの柄を延長するには

どうしたらいいのでしょうか。


ここで登場するのが

今回の主役である

 『ラップの芯』です。


※ラップの芯


通常ブレーキの柄の延長は、

車いす業者が販売している

「延長棒」を用いて延長します。


※車いすブレーキの「延長棒」
出典:miki総合カタログ 車いす&介護用品 vol.4.07


この「延長棒」を用いることが

もっとも有用ではあります。


しかし、この「延長棒」・・・

車いす業者に注文し購入する必要があり

少々お時間が必要です。

また、

経済的にも新たな負担が発生します。


そこでお使いいただきたいのが、

時間もお金も少なく済む

「ラップの芯」です。


「ラップの芯」の使用には、

次のようなメリットがあります。


「ラップの芯」を使用するメリット
  • 入手がそれほど難しくない。
  • 経済的に優しい。
  • 設置が簡単。


「ラップ」は今や生活必需品です。

レンジでチンする時、

食品などを保存する時、

さらには

ダイエットの為にお腹に巻く時^_^;

などなど


※日常生活で使用するラップ(例)


そのため、

ラップの使用後に

その「芯」を捨てずにとっておけば

入手が難しいことはありません。

また、金銭的な新たな負担も少なく

経済的にも優しいといえます。


使い方はチョー簡単。

この「ラップに芯」を

ブレーキの柄に差し込むだけです。


※ブレーキの柄に差し込んだ「ラップの芯」


その他にもメリットがあります。


「ラップの芯」を使用するその他のメリット
  • かわいくデザインすることが出来る。
  • 長さを簡単に変更することできる。
  • 「延長棒」の購入を検討する際、その長さを決定するためにお試しで使用できる。


※工作に使用している「ラップの芯」等


これらのメリットからも、

「ラップの芯」を使用する有用性が

お分かりいただけると思います。


もちろん、

体力や筋力の衰えを改善するために

運動を行う事も必要です。


そんな時こそ、

理学療法士や健康運動指導士などの

専門家にご相談ください。

きっと優しく

アドバイスしてくれると思います。


3.まとめ


今回は、『ラップの芯』を利用し

車いすのブレーキを掛けやすくする

チョー簡単な方法をご紹介しました。


車いすのブレーキが掛けにくくなる。

その原因は様々です。


車いすのブレーキが掛けにくくなる原因
  • 新たな病気やケガ
  • 車いすのブレーキの不具合
  • 体力の衰え


それぞれの原因にあった対応が

必要になります。


今回の事例では、

衰えた体力を補い

時間を掛けず簡単に

ブレーキを掛けやすくするため、

「ラップの芯」を選択しました。


「ラップの芯」の使用には

多くのメリットがあります。


「ラップの芯」を使用するメリット
  • 入手がそれほど難しくない。
  • 経済的に優しい。
  • 設置が簡単。


「ラップの芯」を使用するその他のメリット
  • かわいくデザインすることが出来る。
  • 長さを簡単に変更することできる。
  • 「延長棒」の購入を検討する際、その長さを決定するためにお試しで使用できる。


今回の患者様も

さっそく「ラップの芯」をご用意され、

お使いになられました。



また、

後日お会いした際には、

体力・筋力を向上させるための

簡単な運動方法についても

ご紹介させていただきました。



日常生活において

これまで簡単に出来ていたことが

やり辛く感じるようになる。

このような経験をされた方は、

少なくないのではないでしょうか。


そのような時、

「大したことはない」と

高をくくらず、

身近な誰かに相談してみてください。

今回のように、

チョー簡単な解決法が

見つかるかもしれません。



最後まで読んでいただき

ありがとうございました。


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