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【知っておきたい】病気やケガをしても『回復期リハビリ病棟』に入院できない⁉ どうして?

リハビリ
元患者さま
元患者さま

孫がケガして入院したんやけど、「回復期リハビリ病棟に入院できんって言われたらしいとよ。

久しぶりにお会いした元患者さま。

少し前に脳のご病気をわずらわれ、

『回復期リハビリ病棟』に入院。

約3か月間のリハビリ後、

無事に自宅へ退院されました。

本日は定期診察でお越しになられた

とのこと。


詳しくお伺いすると、

元患者さま
元患者さま

孫が「すねの骨(膝と足首の間の骨)」を骨折して入院したんやけど、普通の病棟に入院しとるらしいとよ。
私は、「回復期リハビリ病棟」でしっかりリハビリしてもらったけん、今はこんなに元気になったとにね・・・。

お孫さんを気遣うお気持ち

すごくよくわかります。


『回復期リハビリ病棟』

その名の通り、

集中的に「リハビリ」を行うことで

病気やケガから生じた

様々な「障がい」を回復させ、

元の生活に戻ることを目的とした病棟

です。


しかし、

病気やケガをしたすべて方が、

『回復期リハビリ病棟』に

入院できるわけではありません。

そこにはちょっとした条件が

設けられています。


そこで今回は、

『回復期リハビリテーション病棟に
       入院するための条件』

について

簡単にご説明したいと思います。


その条件とは、

『回復期リハビリ病棟の対象となる
      病気やケガであること』

です。


最後まで読んでいただけたら

嬉しいです。


こんな方に読んでいただきたいです

・病気やケガをしたため、積極的なリハビリを受けたいと思っている方。
・病気やケガをされたが、「回復期リハビリ病棟」に入院することが出来ず不安に思っている方。
・「回復期リハビリ病棟」のことを知りたいと思っている方。

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1.回復期リハビリ病棟とは?

※イメージ

思いもよらず生じた病気やケガ。

不安のなか駆け込む病院。

状況によっては、

救急車で担ぎ込まれることも・・・。


病院に到着すると医師が診察。

急性期※の治療が行われます。

そして、

急性期の治療のひとつとして

『リハビリ※』も開始されます。

※「急性期」とは?
 病気やケガをした初期の段階から約14日間のこと。患者の容体が不安定な期間


この急性期の治療を行うために

入院する病棟を『急性期病棟』

と言います。


「急性期病棟」への入院と治療を経て

患者さまの容体が安定してくると、

より集中的な『リハビリ』が必要

になります。

その集中的な『リハビリ』を行い

元の生活に戻すことを目的

としているのが、

『回復期リハビリテーション病棟』

です。

※『回復期リハビリ病棟』の定義
 脳血管疾患または大腿骨頸部骨折等の患者に対して、ADL(日常生活の活動)の向上による寝たきりの防止家庭復帰を目的としてリハビリテーションを集中的に行うための病棟。


『回復期リハビリテーション病棟』は、

その名の通り

『集中的な「リハビリ」が必要な
     患者さまが入院する病棟』

です。


そのため、

他の病棟と異なり

患者さまが元の生活に戻るための

専門スタッフが手厚く配置

されています。

【回復期リハ病棟の専門スタッフ】

回復期リハビリテーションネットの図を参考に作成


また、

『回復期リハビリ病棟』には、

「アウトカム」と呼ばれる

リハビリの効果に関する基準

が設けられており、

配置されている専門スタッフには

患者さまに対する一定のリハビリ効果

が求められています。


病気やケガにより

「リハビリ」が必要になった方にとって、

まさに「最適な病棟」

といっても過言ではないでしょう。


しかし、

「リハビリ」が必要な患者様のすべてが

『回復期リハビリ病棟』に入院できる

わけではありません。

そこには、

ある条件が設けられています。


その条件とは、

『回復期リハビリ病棟の
 対象となる病気やケガであること』

です。


では、

その対象となる『病気やケガ』とは

いったい何でしょうか?

次の項でご説明したいと思います。


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2.「対象の病気やケガ」とは?

※イメージ

『回復期リハビリテーション病棟』は、

集中的に「リハビリ」を行うための病棟

です。


しかし、

この病棟に入院するためには、

『回復期リハビリ病棟の
 対象となる病気やケガであること』

が必要です。


また、

その病気やケガの種類によって

「入院することが出来る日数」

が決まっています。


その「対象となる病気やケガ」と
        「入院日数の上限」

を以下に示します。

回復期リハビリ病棟の「対象となる病気やケガ」と「入院日数の上限」
(スマホの方は、拡大してご覧ください。)


今回お話のあったお孫さんは、

「すねの骨(膝と足首の間の骨)」の骨折

とのこと。

上の図の「対象となる病気やケガ」に

照らし合わせると、

「1~7」に当てはまりません。


お孫さんが、

今回『回復期リハビリ病棟』に

入院できなかった理由は、

『対象の病気やケガでなかったから』

と思われます。


しかし、

『回復期リハビリ病棟』でないと

集中的な「リハビリ」を

受けることができないのでしょうか?


答えは「No」です。


『回復期リハビリ病棟』以外の病棟に

入院されたとしても、

集中的な「リハビリ」は出来ます。


「リハビリ」には

治療や訓練を行うことが出来る期間※

が設けられており、

この期間であれば

他の病棟に入院されていても

集中的な「リハビリ」

受けることが出来ます。

※リハビリを行うことができる期間
※「回復期リハ病棟に入院できる期間とは異なります。
(スマホの方は、拡大してご覧ください。)


今回お話のあったお孫さんの場合、

お聞きする限り

150日間の「リハビリ」が可能であり、

集中的な「リハビリ」により

早期に退院することが出来そうです。


お話を伺った元患者さまには、

お孫さんが『回復期リハビリ病棟』への

入院に至らなかった理由

他の病棟に入院していても

集中的な「リハビリ」ができることを

伝えさせていただきました。


少し「ホッ」とされたご様子で

病院をあとにされました。


一か月後、

再度定期受診にお越しになられた際、

お話する機会がありました。

元患者さま
元患者さま

孫は一か月もせんで退院したとよ。今はまだ松葉杖ついとるけど、学校にもリハビリにも通いよるったい。あんたが言った通りやったね(^^♪


その満点の笑顔に本当に癒されました。

3.まとめ

※イメージ

今回は、

『回復期リハビリテーション病棟に
       入院するための条件』

について

簡単にご紹介させていただきました。


『回復期リハビリテーション病棟』は、

その名の通り

『集中的な「リハビリ」が必要な
     患者さまが入院する病棟』

です。

※『回復期リハビリ病棟』の定義
 脳血管疾患または大腿骨頸部骨折等の患者に対して、ADL(日常生活の活動)の向上による寝たきりの防止家庭復帰を目的としてリハビリテーションを集中的に行うための病棟


そのため、

他の病棟と異なり

患者さまがもとの生活に戻るための

専門スタッフが手厚く配置

されています。

【回復期リハ病棟の専門スタッフ】

回復期リハビリテーションネットの図を参考に作成


この『回復期リハビリ病棟』に

入院するためには、

『回復期リハビリ病棟の
 対象となる病気やケガであること』

が必要です。


また、

その病気やケガの種類によって

「入院することが出来る日数の上限」

が決まっています。

回復期リハビリ病棟の「対象となる病気やケガ」と「入院日数の上限」
(スマホの方は拡大してご覧ください。)


では、

この『回復期リハビリ病棟』に入院

していない場合、

集中的な「リハビリ」を

受けることができないのでしょうか?


答えは「No」です。


『回復期リハビリ病棟』以外の病棟に

入院されたとしても、

集中的な「リハビリ」は出来ます。


「リハビリ」には

治療や訓練を行うことが出来る期間※

が設けられており、

この期間であれば

他の病棟に入院していても

集中的な「リハビリ」

受けることが出来るのです。

※リハビリを行うことのできる期間
※「回復期リハ病棟に入院できる期間とは異なります。
(スマホの方は、拡大してご覧ください。)


病気やケガをすることで生じる

様々な障がい。

その障がいを改善することが、

私たち

リハビリテーションの専門家の使命

です。


今回の記事が、

「リハビリ」を必要とするすべての方の

『安心』につながれば幸いです。


最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

リハビリ
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